トガリ 全8巻
- 作者: 夏目義徳
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/01
- メディア: コミック
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2000年〜2002年までサンデーに連載されていた作品で、作者は現在“クロザクロ”を連載中の夏目義徳さんです。
粗筋はキーワードを見て下さい。と思ったらキーワード登録されていなかった・・・
主人公・統兵衛は300年前多くの人間を殺した罪で打ち首になった。死後地獄に落ちた統兵衛は自由を得る為に、“トガリ”を持って現世に戻ってきた。自由を得る為の条件は108日以内に108つの咎を狩ること。咎とは人の罪が実体化した存在であり、トガリとはそれを狩る為の木刀だ。果たして統兵衛は自由を得ることが出来るのか。というのが大体の粗筋です。
統兵衛は浅木家と深く関わるコトになります。そこで彼は初めて他者を意識するようになり、やがて自分の犯した罪の重さに気付いていきます。その過程を丁寧に描いていてかなり良かったです。グロいことやってはいますが“人を殺した奴は死ねば良い”と安易に言うようなことはしていないですし。むしろそういう考え方を否定的に捉えています。そこが個人的に好印象でした。
ただこのマンガ少年誌でやるには暗過ぎたのか、ex*1 とのバトルが終わった後コミックス1巻分使って伏線を回収して連載終了してしまいました。そのラストは“オレの闘いはこれからも続く”的なモノでしたし・・・統兵衛が自分の罪にどう向き合っていくのかと言う所で終わってしまったのが残念です。その後の展開も読みたかったのになぁ・・・
トガリ (2) (少年サンデーコミックス)
トガリ (3) (少年サンデーコミックス)
トガリ (4) (少年サンデーコミックス)
トガリ (5) (少年サンデーコミックス)
トガリ (6) (少年サンデーコミックス)
トガリ 7 (少年サンデーコミックス)
トガリ 8 (少年サンデーコミックス)
*1:敵組織